過日、小学校時代お世話になった図工の先生と28年ぶりにお会いした。昔話にそう花を咲かせることはなく、八重洲ブックセンターの喫茶コーナーでみっちり「授業」を受けてきた。
その「授業」とは想像力を鍛えるためのものであったが、僕はほとんどまったくと言っていいほどついていくことができなかった。先生は大の大人を混乱させたことに満足し、僕は自分の想像力が如何に劣っているかを思い知らされた。
人は混乱すると、当たり前にすべきこともできなくなってしまうらしい。正しい判断力を身に付けるためには、想像力の訓練が欠かせないのだ。そう実感することがここのところ続いている。