工場での研修を終え帰宅するところ、ある研究室の新歓に誘われた。
ここでは小学校時代の同級生が教鞭をとっている。
せっかく近くに来ているのだし、立ち寄ってみることにした。
はたち前後とはいえ、難関を突破してきた学生さんたちである。
下手に話題を掘り下げて自爆したらどうしよう、と内心ビクビクであった。
もう僕は彼らの倍近く生きてきているわけだ。
つまり彼らが生まれた頃から、僕は社会に出ていたことになる。
僕は、ちゃんとした大人に見られているだろうか。
いまさら工場で研修とか、これから英語を勉強しに行くとか、
40を目前にしてプロの社会人になれてない自分を実感してしまった。
研修中ですから、という言い訳が使えるのも、もうそうは長くない。
工場で、大学で、若い人たちの台頭を実感した一週間。
自分を奮い立たせる良い機会であった。
モリーオ市にて